ガイド
覚書のある賃貸借契約を要約するときの注意点
事業用の賃貸借契約は、1つの書類だけではないことがよくあります。年月とともに覚書、特約、サイドレターが加わり、それぞれが一部の条件を変え、残りはそのままにします。要約は、それらすべてを経た今日の契約の姿を示さなければなりません。
確認には、本当の手間がかかります。要約の条件は一つ残らず、それを変えた可能性のあるすべての書類を、署名された順にたどって確かめなければなりません。覚書を1つ見落とすと、それが変えた条件はすべて間違いになり、要約を見てもそれはわかりません。手作業なら、各覚書を契約書と条項ごとに読み比べることになります。
覚書がふつう変えるもの
- 期間:延長、新しい満了日、ときには新しい開始日。
- 賃料:新しいスケジュール、テナントを引き留めるための値下げ、延長と引き換えのフリーレント。
- 床:区画の追加や返還。面積、経費の負担割合、賃料がすべて変わります。
- 経費の基準年。追加した床について新しく設定されることがよくあります。
- オプションと権利:更新権の使用や追加、解約権の追加や削除。
- 当事者と通知先の住所:売却後の新しい貸主、テナントの新しい名前、移転した住所。
何がうまくいかなくなるか
- 署名時の契約書として読まれる。要約は、もう存在しない契約書としては正しいものになります。
- 覚書が順番どおりに読まれない。古い覚書の賃料が新しい覚書の賃料を上書きします。
- 削除が見落とされる。「第34条は全文削除する」とあるのに、第34条の権利が要約に残ります。
- 書類が欠けている。覚書がファイルにない以前の覚書に触れていて、それが変えた内容も一緒に欠けています。
- 日付が古い期間から数えられる。通知の期間が、覚書で延長された満了日から計算されています。
要約を正しく保つには
- まず書類を署名順に並べます。ファイル名ではなく、それぞれが署名された日付の順です。
- 各覚書の冒頭の段落を読みます。そこには、それ以前の書類が並んでいることがよくあります。手元にない書類が挙がっていたら、要約する前に取り寄せてください。
- 各条件が最後に定められた場所を書き留めます:書類、ページ、条項です。
- 各覚書が削除しているものを、追加しているものと同じくらい丁寧に読みます。
- すべての日付を計算し直します。最新の満了日と契約書の文言をもとにします。
欠けていた覚書が見つかったら
日付どおりの位置に入れて、何が動くかを見ます。それが変えた条件はすべて変わっているかもしれず、そのあとの書類がさらに変えた条件も同じです。期間から計算した日付を、まず確認してください。